私の履歴書(中学~大学編)
要 約
・私は子供の頃から食べ物に関しては欲張りで、目の前に食べ物があると我慢できなかった。とりわけ中学1年の時はひどく、朝食から就寝前まで、自分の消化する能力を超えて食べていたため胃腸を壊した。成長期にもかかわらず、その後の1年間で身長は5ミリ近く縮み、髪の毛や爪も瘦せ細り、筋力も低下しました。吸収障害のような感じであった。
・大学入学時は、40キロ以下にまで痩せ細っていた。筋力と体重を増やすために、トレーニングジムに通ったが、沢山食べても筋力もつかなければ、太ることもなかった。私の場合、カロリーを無理に増やしても決して太ることはないと思った。
・あきらめかけた頃に、「消化されなければ意味がない」と思い、脂質や野菜をできるだけ減らし、消化の良い炭水化物と蛋白質(卵、チキン、赤身肉など)を無理せず適量食べるようにした。澱粉(片栗のトロミ汁)と一切れの赤身肉だけを食べていたある日、2~3日で5キロ以上太り、同時に筋力もアップしていた。
・私はすごく痩せていたので、何が原因で太ったのか明確に分かったのです。そして、それが同じ状況(私の言う「腸内飢餓」)で起こるということを何度か確認しました。
・初めは、「これは自分だけなのかな?」とも思ったが、私と似たような状況で、あまり食べていないにも関わらず、短期間に急激に太った人を数人目撃したため、自分の経験を仮説として理論化した。
・日本では「痩せの大食い」という言い回しがあるように、たくさん食べても太らない人もいるし、食べる量は多くないのに太っている人もいます。ダイエットに挑戦するたびに体重が増加していく人もいます。
一般にこのような事例は「代謝」や「体質」といった曖昧な表現で説明されるが、そんな矛盾もすべて、私の経験をもとに説明できるのではないかと思っています。
【全 文】
中学、高校時代

(小学6年、伊勢志摩修学旅行 夜釣り)
私の実家は農業(シイタケ栽培、稲作)をしていて、父はすごく働き者でした。毎日、朝6時には起きて畑仕事をし、朝食の後はまた仕事に行き、夜遅くまで働いていました。小さい頃は貧乏でしたが、私が中学に入った頃には経営も安定していた気がします。
父は自分が小さい時に食べれなかったせいか、私たちに「もっと食べろ、もっと食べろ」と言いました。
父が力仕事であったため、朝の食卓には、ご飯・味噌汁・炒め物・焼き魚・菓子パン・牛乳などがありました。
他の家族は腹8分目に食べていたのでしょうが、私は食べ物に関して欲張りなためそれができず、いつもお腹が満腹ではじけるくらいまで食べていました。いつも、自分の食べ物を消化する能力を超えて食べていたので、一日の中で空腹を感じることがほとんどなかったのです。それに対し、兄は太っていましたが、さっと食べ終え、身体が必要とする以上には決して食べませんでした。
そのような生活の中で、中学1年の頃が特にひどく、食べ過ぎから胃腸を壊しました。
成長期にもかかわらず、その後の1年間で身長は5ミリ近く縮み、髪の毛も爪も瘦せ細り、歯にヒビが入り、筋力も低下しました。吸収障害のような感じです。おそらく、その時の身体を維持するための最低限の栄養が精一杯で、成長にまで回せなかったのでしょう。
▽高校時代は何となく部活動や勉学に励んでいましたが、卒業後、大阪医大に胃腸の検査で入院しました。胃カメラを飲んだところ、医師に「胃が老人のように痩せているね・・・」と言われたのを覚えています。外が痩せているのだから内臓も痩せているのは当然であり、自分の中では想定内のことです。
大学時代
1年間の浪人生活を経て、東京農工大学に入学したとき40キロ以下にまで激ヤセしていました。何枚も重ね着してごまかしてましたが、当然友達もできません。
さすがにこれはまずいと思い、元々格闘技好きだった私は、東京都国分寺にあるゴールドジム(ワールドジムだったかも?)に通いだしました。本格的なボディビルをやっている人が多かったし、インストラクターの方もボディビルダーだったので初めは凄く馬鹿にされました。
「ちゃんと、肉とか食ってるのか?」
「インスタントラーメンばっかり食ってるんじゃねだろうな~」
「プロテイン飲んで飯食え・・・」という感じで・・・。
それでも、頑張って続けたのです。
▽その時の私の身体の状態は、以下のような感じでした。
■空腹を感じることはほぼなく、いつも下っ腹が重たく感じる。
■玉子や肉などの良質のたんぱく質を摂ると、6~8時間後に血液ができる瞬間が分かる。
■夜、就寝するとその直後に、スースーと血液が合成されていくのが分かる(おそらく成長ホルモンが出て、毎日破壊された分の血液が合成されている)。
■空腹時に牛乳を飲むと、胃壁からカルシウムやミネラルが身体に入っていくのが分かる。(す~っと神経が落ち着いていき、ミネラルを奪われた歯の付け根がズキズキ痛くなる)
毎日しっかり食べて(プロテインも飲んで)ジムに通っていましたが、15キロのダンベルがやっとです。
身体が栄養を摂ろうとして、腸が必死で動いているのはわかりました。必死で摂ろうとしているけど摂れない様子・・・朝起きたら、食べたものを消化しきれずに下っ腹がズシッと重たく、わずかにある筋肉がプクッと固くなるだけでした。
数か月が過ぎても一向に筋力も増えないし、体重も増えない。
「もう無理して、高カロリーな食品を食べても太ることは無いな・・・」と思いました。
諦めかけた頃に「いくら食べても消化しなければ意味がない」と思い、消化の良い炭水化物と良質のタンパク質を、できるだけ多く摂るようにしたんです。
具体的には、鶏胸肉を使用した半熟の親子丼などです。
そして、消化の妨げになる繊維質や脂質(揚げ物、洋菓子)などは、できるだけ摂らないようにしました。

そんなある日、ジムから帰って疲れてぐったりしていると、お腹の腸のあたりがキュッと内側に引かれるように痛みました。自分では腸から何か剥がれたような感じがして、その直後に血液が増えていくのが分かりました。
先ほども言った通り、その当時から血液ができる瞬間が分かる状態でしたが、その時はあきらかに増えていく感じでした。翌日ジムに行くと、それまで15キロ挙げるのが精一杯だったのが、次の20キロまで挙げれました。そうです筋肉もついていたのです。
それから数か月経ったある日、消化の良いデンプン(片栗のトロミスープ)と、1枚の赤身肉のみを食べていた時があったのですが、たった半日で5キロ以上太りました(太るというか筋肉もつきました)。
実際には、3日間くらいに渡って太っていったんですが、太る原因はたった半日でした。
肉や魚を食べると、その数時間後に血液が増えていく感覚があり、翌朝には筋肉や体重が増えているのが分かりました。

私はすごく痩せていたので、何が原因で太ったのか明確に分かったのです。そして、これと同じことが、同じ状況(食べた物が腸全体ですべて消化された時)で起こりうる、ということを数回確認しました。
初めは「自分だけなのかな?」とも思ったのですが、私と似たような状況で、あまり食べていないにも関わらず、短期間に急激に太った人を数人目撃したため、自分の経験を仮説として理論化したのです。
日本では「痩せの大食い」という言い回しがあるように、たくさん食べても太らない人もいるし、食べる量は多くないのに太っている人もいます。ダイエットに挑戦するたびに体重が増加していく人もいます。
一般的にこのような事例は「代謝」や「体質」といった曖昧な表現で説明されるのですが、そんな矛盾もすべて、私の経験をもとに説明できるのではないか?と思っています。