まず、私のサイトはダイエットブログではありません。「カロリーの摂り過ぎ・運動不足などが肥満の原因である」という誰もが信じている説の間違っている部分を指摘し、腸内飢餓こそが「太っている人と太らない人の根本的な違いをつくる」ということを説明するものです。

糖質が肥満の直接的な原因だと言っている訳でもありませんが、炭水化物は腸内飢餓をつくりやすくするという観点から、間接的に人を太らせる（基本体重がアップする意味）可能性があると考えています。

ですから正しく痩せるためには、炭水化物をある程度少なくし、その他のおかず（副菜）・油脂を逆に増やすこと、そして、なるべく空腹を作らないように食べることが大切であると思っています。結果的に糖質制限ダイエットと似たような食事法になるのですが、その意味はかなり違うと思っています。また人によっては、スイーツや炭水化物は普通程度に食べても、食べ方を工夫すれば痩せれるでしょう。

基本的に、糖質の中でも炭水化物（澱粉）などの多糖類と、砂糖などの単糖・二糖類は性質が異なると考えているので、私は分けて考えています。

普段からカロリー制限系のダイエットをして空腹を我慢している人にとっては、「お菓子を食べると太る」というのは間違いないと思いますが、この場合は「基本体重」まで戻ることを意味します。お菓子には、小麦粉・砂糖・卵・バターなどが上手く配合されていて吸収されやすくなっていますから、皆さんが気にされるのも当然かと思います。

しかし私は、砂糖などが 「基本体重をアップさせる」 意味での太る原因とは考えていません。基本体重をアップさせるのは多糖類の炭水化物です。

ですから、もし食べる系のダイエットに移行するのであれば、炭水化物を減らした食事はきっちり食べ（最低３回）、食間に空腹を抑えるためにチョコレートやカフェオレ、クッキーなどの甘いお菓子を食べるのは基本的に問題ないと考えます。（もちろん個人差があります。）

もちろん、山で遭難し、ツナ缶とブロッコリーだけ食べて数か月過ごせば、誰もが数十キロ単位で痩せるでしょう。「食べる量が極端に減って痩せる」というのは、もちろん真理ですが、体が必要とする栄養やカロリーまで奪ってしまうのであれば、いずれ体を壊してしまう可能性もあります。

少なく食べても、もちろんいいのですが、肉や魚などの蛋白質、小魚や豆、海藻、野菜、乳製品などの食品をバランス良く摂ることをお勧めします。同じ食材だけを食べ続ける必要性は全くありません。糖質に関しては、極端に減らすのは良くないというエビデンスなどもありますので、極端な減らし方は避けるべきかもしれません。

ただし、少なく食べることで空腹感が続くのであれば、ダイエットをやめて以前の食事に戻したときにリバウンドする可能性は十分ありますね。リバウンドを押さえるためにも、食事の回数は逆に増やし、食事中のタンパク質・油脂・繊維質も通常より増やし、空腹状態をあまり作らないようにした方がいいかもしれません。

一番してはいけないのが、朝はトースト・卵・コーヒーのみ、昼はハンバーガーだけ、又はおにぎり２個だけ･･･の様に炭水化物や消化の良い蛋白質などに偏ることです。この様な食事はカロリーも糖質も減りますが、私の言う腸内飢餓状態ができれば、結果的に依然よりも太る可能性があります。

私の身近に ”８時間ダイエット” に取り組んだという方がいないので、私の単なる推測を含む意見ですが、そのダイエットのポイントは、普段は簡単に朝・昼を済ませている人達が「８時間という限られた間だけでも、できるだけ多く食べること」です。基本的な考え方は「満腹ダイエット」と同じだと思いますが、「一日の早い時間帯は食べても太らない」ことを強調したいがために「８時間」が設定されたのではないでしょうか？

ですから極端な話、『８時間』にこだわる必要はなく、１０時間でも１２時間でも似たような結果は出ると推測しますが、ほどほどに食べて「あ～もうお腹いっぱい」と言う人には余り効果がないのではと推測します。

ある栄養士が、ポイントは「食べない１６時間だ」と言っていましたが、それは根本的に間違っています。１日１食で太っている人を私は何人も見ていますし、朝食抜きで１日２食（例：昼食１２時、夜の食事は８時）の人でも、夜の９時から翌日の１２時まで、１５時間食べていないのですから。